固化体ではない高レベルのガラスくずも地層処分される！

原子力資料情報室通信５６３号（2021年５月１日発行）に「核のごみキャンペーン関西」が書いた「“はつりガラスは”ほったらかし　処理処分があいまいで危険な高レベル廃棄物」を掲載してもらいました。

「核のごみキャンペーン関西」は、放射性廃棄物にテーマを絞って学習会などを続けている市民グループです。月１回を目安にしている例会がコロナ禍で思うようにできない中、2020年 9月から議論をし、資料を集め、みんなで文章を推敲してまとめたものです。

要旨は

・	六ヶ所再処理施設に高レベルガラス片、ガラス粉が１０年にわたり不適正保管されてきた。
・	高レベル廃液をガラス固化する溶融炉の底部に堆積したガラスを斫(はつ）ってできたもの。今後も発生すると思われる。
・	はつりガラスはガラス固化体のガラスとほぼ同じ成分だが、法的には高レベル廃棄物に該当しない
・	はつりガラスは小片や粉末状で表面積が大きく、放射性物質が溶け出すおそれは大きい
・	NUMOはTRU廃棄物としてモルタル充填固化で地層処分予定という。モルタルはアルカリで、ガラスが浸食されるおそれ
・	法制度化した時に想定していないはつりガラスの問題はほったらかし。NUMOが説明しないのも問題

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