関電は2014年夏原発なしでも支障なし

現在、すべての原発が停まっています。2013年の夏には大飯3，4号機が多くの反対を押し切って稼働しましたが、
今年は新規制基準の耐震設計への対応が遅れ、このまま原発なしで夏を迎えることが確定しています。

関電の発電実績

しかし、国や関西広域連合の検証では、必要な供給予備力は確保されるとされており、節電の呼びかけも数値目標を設けていません。

関電の2013年度連結決算は974億円の赤字で、３年連続赤字となっています。
昨年4月に電気料金を値上げしたものの、黒字に転換することができませんでした。

全国10電力を見ると、黒字であったのは原発を持たない沖縄電力と原発比率の低い北陸電力だけ。

左図のように火力の焚き増しが増えたことが赤字の原因と言われています。
しかし、本当の原因は原発が金食い虫であるところにあります。

右図は、関電の有価証券報告書等から数字を拾って作成しました。
折れ線は原発の稼働率（右側の数字）、縦棒は原発の発電費用（左側の数字）です。

本来なら原発はほとんど停まっているので、その分経費は抑えられていなければなりません。
ところが、実績からは発電していなくても、原発には多額の費用がかかっていることがわかります。使用済み核燃料の管理などには手を抜けないからです。

関電は、さらに、高浜3，4号機、大飯3，4号機の耐震補強に多額の費用をかけようとしていて、八木社長は再値上げの可能性についても示唆しています。
原発に頼りすぎた経営方針が誤っていたのであり、そのツケを消費者に押し付けて責任を取らないようでは経営者として失格です。

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速報データで読み解く電力余り。高浜再稼働の必要なし

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