「さよなら原発全国集会 in京都」集会アピール
私たちは、あれほどまでに声をからして訴え続けてきました。原子力発電所は、とても危険でひとたび事故を起こしたら甚大な被害が生じると。
にもかかわらず、原子力村の面々は「絶対事故は起きない。」とうそぶき、東京電力は実施が不可避とされた津波対策を先送りにして３・１１を迎えてしまいました。東電幹部には責任をとってもらわなければなりません。
事故でまき散らされた膨大な放射能は、大地や水源を汚染し、人が住むことができない帰還困難地域が広がってしまいました。震災より４年半を迎える現在でも全国に避難されている方が、10万人を超えています。ところが、政府は避難指示を次々と解除し、法令違反の被曝が避けられない汚染地域に無理やり帰還させる棄民政策を進めています。
スリーマイル事故やチェルノブイリ事故を教訓とすることなく、繰り返された福島原発事故で信じられないような苦しみに直面している人々に寄り添って共に闘い、二度と再びこのようなことがないようにすることこそが、私たちの使命だと思います。
そのために原子力発電所の再稼働を決して許してはなりません。 福井地裁による高浜原発運転差し止め仮処分決定がされているにもかかわらず、関西電力は、使用前検査まで行って再稼働の準備を進めています。法を無視し、福島原発事故の教訓を学ぼうとしない関西電力に原発を扱う資格はありません。
巨大噴火の予知などできないとする火山学者の警告に耳を貸さず、桜島噴火の警報を無視して川内原発を再稼働した九州電力。日本一細長い佐多岬半島からの避難が困難であるにもかかわらず、伊方原発の再稼働準備を加速させる四国電力。再稼働を後押しし、原発輸出のトップセールスで原子力産業の生き残りに手を貸す安倍政権。
しかし、いくら悪あがきを続けても、原発に未来がないことははっきりしました。来年4月には電力小売り全面自由化が待っています。発電コストの高い原発はやがて退場を余儀なくされるでしょう。福井地裁では高浜原発運転差し止め仮処分の異議審が住民側有利で進行しています。脱原発を勝ち取るために、今がまさに正念場です。
当面、川内原発の再稼働を認めない、高浜原発、伊方原発の再稼働を許さない運動に最大限の力を注いで行こうではありませんか。 各種世論調査では再稼働に反対する声がいずれも6割を超えています。すべての原発の廃炉を求めて、さらに大きなうねりを創り出していきましょう。
2015年9月6日
さよなら原発全国集会in京都 参加者一同
９月６日は「さよなら原発全国集会 in京都」へ
川内原発が再稼働！
川内原発1号炉が福島事故の月命日にあたる8月11日、再稼働しました。2013年9月15日に大飯原発４号炉が停止してから2年弱続いてきた原発稼働ゼロが途切れてしまいました。
責任の所在が明確でない、避難計画に実効性がない、火山対策が不十分、核のごみ問題が未解決などなど課題が山積の中での強行でした。
安倍首相は「新規制基準を満足した原発は再稼働」と言い、規制委田中委員長は「安全とは申し上げない」とする中で、九州電力の責任と判断で再稼働が決められたとされています。私は「再稼働はやむを得ない」と判断した鹿児島県知事の記者会見（2014年11月7日）の発言が忘れられません。
「同意の範囲も従来のスキームでいい。今まで議論してきた、立地市と県は。知的集約もある。一律に拡大すると原発の知識の理解の薄い所が一定の結論を出すというのは、我が国の全体をまとめる上で、錯綜するだけで賢明なことではない。姶良市は廃炉決議をしました（笑）。UPZ(30㎞）圏内に11人が住んでいるからといって廃炉にするのかね？という。」
圏内住民が11人だからとバカにして市議会の決議を笑い、ひとりひとりの命と意見を尊重できない知事に「我が国」のことなど決めてほしくありません。
高浜原発の再稼働への動き！
10月中旬にも見込まれる川内2号炉に続いて、次に再稼働が狙われている高浜原発3，4号炉については、4月14日、福井地裁が再稼働を禁じる仮処分決定を出しています。しかし、関電は異議審での決定破棄を狙い、11月の再稼働を目指して準備を続けています。高浜3号炉は、2月12日に新規制基準適合の設置変更許可を受けて以降、8月4日には工事計画の認可も取得。8月17日からは使用前検査を始めました。仮処分さえ解除されれば、いつでも再稼働できる状態でスタンバイしようとしているのです。
さよなら原発全国集会 in京都
原発稼働ゼロが途切れても絶対にあきらめない。高浜や伊方など次に続く再稼働を止めたい。そのためにはこの間の世論調査で示されている脱原発の声を目に見える形で示し、官邸、電力会社、異議審が行われている福井地裁等へ届ける必要があります。
そのために「さよなら原発全国集会 in京都」が下記のとおり呼びかけられています。
ぜひ、９月６日は京都・梅小路公園へ
記
日時：９月６日（日）１３：００～プレイベント 古川豪コンサート
１４：００～本集会
場所：梅小路公園芝生広場
スピーチ：嘉田由紀子さん、鎌田慧さん、中尾ハジメさん
高浜、川内、伊方、福島から
呼びかけ：原子力発電に反対する福井県民会議
チェルノブイリ・フクシマ京都実行委員会
平和フォーラム関西ブロック
反原発運動全国連絡会
「さよなら原発」一千万署名 市民の会
先日、京都で開催告知の記者会見が行われました。出席した、福井県民会議の中嶌哲演さんは「若狭現地ではなく、源地である関西・京都で集会が持たれる意味は大きい。被害地元だけではなく、消費地元の声が立ち上がらないと再稼働は止められない。」と述べました。
このページのTOP
HOME